TRONとの出会い www.tawaraya-saketen.co.jp
TRON(トロン)という語を知ったのは、1988年頃でした。当時、ソフトウェア(主にオンライン・システム)の開発の仕事をしており、その後専門学校で週1回非常勤講師をさせて戴くことになりました。
OS(オペレーティング・システム)の講義のため、DOSやMVS、UNIXの本などを読んだのですが、かえって混乱してしまいました。そんなとき本屋で手に取ったのが、坂村 健 教授の著書「TRONを創る」でした。読んで、とても感動しました。”これは本物”と直感!頭の中は整理されスッキリし、目の前が明るくなる想いでした。お蔭様で、OSの講義内容はまとまりました。それ以来、TRON一筋!TRONチップ、ITRON、CTRON、ヒューマンマシンインタフェースなど多くの本を読んでいます。情報機器もWindows環境のものは買わず、「超漢字(BTRON)」の発売を待って購入しました(”Tipo”は持っている)。
「TRON」の良さは「美しい理想的なアーキテクチァー(設計思想)」にあります。高性能でコンパクト(シンプル)!体系化されていてとても理解しやすいことです。しかも、将来の社会の高度情報化を見据え、人とコンピュータとのインタフェース(操作方法の統一性、使いやすさ−実身/仮身モデル−、多国語多言語環境)や産業界の適正な競争(オープン・アーキテクチァー)までも考慮されています。
TRON(ITRON)は、現在、機器組込応用の分野でトップシェアを持っています。携帯電話などにTRONの技術が使われています。あらゆるコンピュータの全ての応用をトータルしても、TRONは世界で最も多く実装されているOSです(オンリー・ワンがナンバー・ワンになった!)。
平成13年(西暦2001年)坂村先生は、武田賞(LinuxやGNUの開発者と同時受賞)をはじめ3つの賞を受賞されました。苦難の時期を乗り越え、坂村先生及びTRONプロジュクトに関わる人たちの多くの努力と苦労が報われました。心からお祝い申し上げます。TRONプロジュクトは現在も進行中!(*1)
「TRON」との出会いを通し、技術的なことだけでなく多くを学ばせて戴きました。
(*1)平成13年12月「T-Engine」発表。「T−Engine」の産業界への影響力は計り知れないと思われます!
[その後の動向]
平成14年 〜 15年
平成16年 〜 17年
平成18年 〜 19年
平成20年 〜 21年
平成22年(2010年)
1月 「東京ユビキタス計画(銀座/新宿)」一般公開実験開催
〜3月31日
4月 「Teamacaron(ティーマカロン)」発売
6月 国土地理院の重点施策で「ucode(ユビキタスID技術)」が紹介される。
小惑星探査機「はやぶさ」が地球に帰還。
「はやぶさ」には、”μITRON仕様OS”が搭載されていた!
(*)X線天文衛星「すざく」、金星探査機「あかつき」や「IKAROS」にも
”μITRON仕様OS”や”T−Kernel”が、搭載されている!
(*)μITRONは、コンパクトで高性能なリアルタイムOSの仕様であり、
公開されている。
(*)T−Kernelは、コンパクトで高性能なリアルタイムOSであり、
シングルソースコードが公開されている。
10月 「ココシル銀座」公開
平成23年(2011年)
2月 9日 「Tフォント」公開
5月17日 「T−Kernel2.0」一般公開
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
先頭ページへ