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この世界は、「陰」と「陽」で構成される。物理学的にいえば、陰は”遠心力”、陽は”求心力”に相当する。
[陰] [陽]
<構造> 空間 時間
<要素> 水 火
<性向> 拡散 凝集
<方向> 遠心 求心
<位置> 外 内
<色彩> 紫 赤
<温度> 冷 熱
<重量> 軽 重
<粒子> 電子 陽子
<元素> K Na
(O,P,N,その他殆ど) (H,As,C,Li,Mg)
<生物> 植物 動物
<作物> 野菜 穀物
<性> 雌 雄
<神経系> 交換神経 副交換神経
<味覚> 辛、酸、 甘、 鹹(しおからい)、苦
<ビタミン> C A,D,K
***自然農法のポイント***
1.”陽”性指向で、作物を育てる(上記参照)
2.不耕起(土を堀起こさない)
(*)大地は、植物の根や微生物や地中の動物の働きで、自然に耕耘(こううん)が行われる。
(*)土を掘り起こすと微生物が死ぬ(陰性に傾く)。
3.無肥料
(*)動植物の生活循環が活発(陽性)な土は、自然に肥沃化していく。
4.無農薬
(*)農薬(除草剤、殺虫剤、化学肥料、その他)は極陰性なので、使用しない。
天敵を殺さない。
(*)耕作法や施肥の不自然から病体の作物を作ったときのみ、
「自然」が平衡を回復するための病虫害が発生する。
(「自然」は常に完全なバランスをとっている)
5.無除草
(*)草は草(緑肥:クローバー、うまごやし)で制する。
雑草も発生する理由があり、自然の中では何かに役立っている。
(*)自然農法で栽培した作物(実)は、陽性の元素(Mgなど)の含有率が高くなる。
***自然農法で目標とする型と育成方法***
− 稲の理想型 −
・草丈 − 60〜90cm(低く圧縮:陽性)
・根 − 深く地中(地球の中心)へ向かう(求心:陽性)
(*)早く太らせるのではなく、できるだけ成長を抑制し、
小さく圧縮した(陽性)稲を作るように心掛ける。
(*)初冬(晩秋)に種を蒔くと、冬の間にしっかりと根(陽)を張り、春に芽(陰)を出す。
”粘土団子による種播き”が、1つの方法。
(*)気長に長い月日(時間:陽)をかけ、肥料をやらず、水(陰)をかけず(8月になってから水を溜める)、
長く日光(陽)にあて、ぼつぼつ成長するのを待つ。
施肥・施水が多すぎると、肥満(陰性)化し、虫が付きやすくなる。
(*)肥料は、”わら”を長いまま振るだけで十分。
米と麦を交互に連続して栽培する。
− 果樹(ミカン)の理想型 −
・1本仕立ての主幹型
(*)自然農法の果樹園は、ブドウのつるがからんだモリシマアカシヤ(肥料木)がニョキニョキ立ち、
果樹の下には、緑肥(クローバー、ルーサン)や雑草の中に野草化栽培の野菜が茂り、
鶏が遊ぶというような、全く立体的な農園になる。
(寒い地域は、フサアカシヤを植える)
(*)地力が回復した理想的な「自然農法」では、比較的手間とコストがかからず、
美味しい作物が収穫できる : 天然ものや自然農法による作物は、”微味(繊細/微妙で深く凝集した味わい)”!
「自然農法」が広く普及することが、自然環境の保護につながる。
[参考文献]
「自然農法・わら一本の革命」 福岡正信 著
「ゼン・マクロビオティック」 桜沢如一 著
平成15年9月9日
田原屋酒店
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