ポール ルイウジェンヌ    www.tawaraya-saketen.co.jp


                          


当主ポール デュランは語る、
「素晴らしいワインを造るために最も必要なこと?貧乏に耐えることだね」。
彼はワインで得た収入の大部分をワイン造り(特に畑)に還元させている。各種野菜は自家畑か
ら、豚や鶏も飼っており食生活は自給自足に近い。
農薬や化学肥料は使用せず、また剪定方法は極めて特殊である。一般的にいわれる低収量とは収穫
後に剪定を行い8月に房を落とすが、彼は2月下旬に剪定をし、一株につき芽を僅かに2つだけ残
し、青刈りはしない。(低収量の造り手でも通常は最低6から8つ程度の芽を残す。)
「早い時期に剪定するとその分だけ樹液が早くブドウにまわる。その結果ブドウは最も太陽を必要
とする時期の前に熟成することになる。理想的な熟成期は夏至の頃なんだ。」2つしか残さない芽
が霜でやられたらどうするのだろうとの疑問に対しては、「量を減らすか、その年はワインを造ら
ないだけだ」と答える。熟成の方法もユニークで、古樽(225L)を使って36〜48カ月に及
ぶ熟成期間をもうける。その間の澱引きはしない。清澄、濾過をせずにビン詰め。
SO2の添加は僅か9mg(無添加に近い)。しかしワインは酸化に対して強い。
「ブドウさえしっかりしていれば、ワインにはそれだけの力が宿るものです。だからワイン造りで
大切なのは畑造りなのです。」彼のワイン造りの哲学を凝縮した言葉である。

(*)フランスの若手No1と評判のソムリエであるトニー・モワヌロー氏が彼のワインに注目!
   Meridian Montparnasse(2つ星)をはじめとした評価の高いレストランでも飲むことができ
   ます。しかし彼は、「自分のワインは肩が張るようなレストランではなく、家庭の食卓で飲
   んでもらいたい。」と考えております。そのため全てのワインは Vin de Table として出荷
   されます。





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